詳細設計書が本質的に持つ最大の欠点は『何を書くことができて、何を書くことができないのか』というメタレベル設計が曖昧であるということだと思った。何を書いてもいいという柔軟性は、すなわち有限ステップで終了する検証アルゴリズムを持たないことを示している。普遍的な検証アルゴリズムが無いために誰も設計書を検証することができず、誰も間違いを指摘することができない。
その意味では、設計書に意味を持たせた仕様記述言語やビヘイビア駆動開発は、機械的な検証を行えるという点で、裏付けの無い設計書より優れていると考えられる。後には柔軟性との妥協点を考えるという悩ましい命題があることにはあるけどね。
んーと、何を言いたいかというと、詳細設計書のファイル名とか書式とかについてあれこれ会議するならば、まず先に設計書の意味論を定義すべきなんじゃないかと言いたいわけだ。