『コンパイラ入門 - C# で学ぶ理論と実践』

大学の図書館にあったから借りてきてみた。


内容としては、理論とか無視して、 『とりあえずコンパイラを作ってみる演習』 みたいな感じに。
最終的に字句解析器・構文解析器・コードジェネレータまで製作してみせていて、簡単な文法のコードからマクロアセンブラ*1が生成できるようになりました、みたいな段取りになってます。


索引に 『LL文法』 『LR文法』 『再帰下降法』 が無いコンパイラ系の本って、かなり珍しい部類だと思う。
『りんご本』 を理系に書かせたらこんな感じになるんじゃないかな〜って思った。


「とりあえずコンパイラを作りたい」 って人には勧められますけど、C#コンパイラの初心者にはちょっと手が出せないでしょうね〜。
決して悪い本では無いのですが、やっぱり 『演習用』 というイメージが抜けきれない本です。

 

*1:なぜか MSIL じゃなくてネイティブの