無断リンク騒動まとめ

Yoko様専用チャット
http://human0.com/chat3/mkframe.cgi?z=osare


を眺めてみて、tinycafe の Yoko 氏の主張点が、朧気ながら掴めてきた。
勝手ながら、今までの流れを含めてまとめてみる。自分の中での整理を兼ねて。


ただし以下の内容は Yoko 氏には確認をとっていません。細部が間違っている可能性は覚悟して下さい。

第1段階その1:荒らしとの遭遇から無断リンク禁止論へ

  1. Yoko 氏のサイトが荒らされた
    1. Yoko 氏が、某掲示板にマナーの注意を行った
    2. それが掲示板の住民を煽る結果になった
    3. Yoko 氏の当時のサイト URL が、その掲示板に書き込まれた
    4. Yoko 氏のサイトが、荒らしの被害にあった
  2. 無断リンクが直接の原因
    1. 悪意のある無断リンクは、荒らしを呼び込むことになるため悪しき物である (主張1)
    2. 可能ならば、マナーの良いサイトだけに自サイトの URL が貼られるようにしたい
  3. そのため、リンクを許可制にしたい

第1段階その2:サイトの構成からディープリンク禁止論へ

  1. Yoko 氏のサイトには、フレームが使用されていた
  2. ディープリンクは、フレームの中が直接閲覧できてしまう
    1. メニューが表示されないなど、アクセシビリティが悪化する (主張2)
    2. 自分の想像通りに見てもらえない
  3. そのため、ディープリンクを禁止したい

第2段階:利用規約の作成から、コントロール権の確保へ

  1. 第1段階その1その2を踏まえて、リンクに関する独自ルールを作成する
    1. 無断リンク禁止
    2. ディープリンク禁止
  2. けど、利用規約を守らない人があまりに多すぎた
    1. 利用規約を守らない人はマナーが悪い
  3. Yoko 氏、利用規約を強制させる行動へ (今ココ)
    1. 自らが真剣であることを、怒りをあらわにしてアピール
    2. 自分の中でも熱が入ってしまった


以上までが、自分が感じた今までの流れです。以下、またしても自分の想像に任せて駄文を。


Yoko 氏が頭に来ている理由は、

  1. 利用者が無断リンクを勝手に行っている
  2. それを禁止するよう書いた利用規約が守られていない

の2点。無断リンク禁止のインパクトに下の理由が隠れちゃってますが、多分下のほうが重要かと。


ちなみに、一連の中には多分2つのループが形成されているものと予想します。
1つ目は、Yoko 氏が『無断リンクディープリンクのデメリット』を主張すればするほど相手から反発を招き、それがさらに機嫌を……ですね。もう1つは、自作の利用規約が万人に対しても受け入れられていると想像し、そして更に自信を与えている……ということでしょうか。


個人的には、元々の主張『主張2』に関しては全く同感ですし、『主張1』に関しても「まあ、ありえない流れではないかな」と感じています。
ただし、その他の点に諸点あるわけですが……


無断リンクに対するツッコミ

仮に web が許可制リンク主体になったところで、無断リンクは技術的可能。消滅しません。そして、悪意あるリンクを貼ろうとしている人は、対象サイトの管理者に許可を申し出るとは思えないので、結局、悪意のあるリンクをコントロールすることは出来ないのではないか。それならば許可制にする必要も無いんじゃない?というツッコミ。


W3C に掛け合い、無断リンクを技術的に阻止する何かを提案するとかしないとだめでしょうが、それには全世界から反発されるでしょうね……。不幸なことに、間違いなく。


結局、変に騒ぎ立てないほうが自分の身を守れるんでしょう。そういう意味では、Yoko 氏は勇敢かつ不幸な振る舞いをしているのだな、と考えていたり。

ディープリンクに対するツッコミ

そもそも、Yoko 氏はリンクを貼る目的に注目したことが無いのかもしれない。例えば、『お友達リスト』として URL を載せる場合はルートにリンクされると思う。それは、ルートつまりサイトの基点となる URL を載せることが目的だから。で、これが『ある特定ページの内容だけ』を指したい場合には、該当ページの URL だけが必要であり、それがディープリンクである、と。


この、特定ページの内容をバラ売りする発想に基づくと『ディープリンクを意識したサイト作り』ができるのですから、まとめ売り専門の tinycafe は意識して無いと予想してます。おそらく、このあたりが意識の差かと。


あと、フレームのアクセシビリティを他人に求めるんだったら、自分で何とかしちゃったほうが遥かに早くて確実です。例えば単体ページ全部に『フレームを表示』リンクを設置するのも良いかと思います。自分の場合はこれが面倒だったのでフレームそのものを無くしてしまいましたが (^-^;;

利用規約に対するツッコミ

利用規約を用意していたが、閲覧者が『見なかった』と言った場合には、見ることを怠った閲覧者に責任があるのか、見せることを怠ったサイト運営者に責任があるのかを、中立な第三者である裁判所が(おそらく)決定します。


ただ単に利用規約を用意しただけでは、法的な権限がしっかりと存在しているかどうかは不明なんですね。ですから例えば『同意させることを怠った』あるいは『内容に問題点がある』場合には、その利用規約そのものが無効となる可能性も大いにありえます。


そのなかでも『サイトを閲覧する場合には同意したと見なす』というルールは、閲覧者が「利用規約に気づく前にサイトを閲覧してしまった。自分は同意する気が無いのに勝手に同意させられてしまった」と発言すれば、おそらく裁判では閲覧者側が大分有利になるかな、と予想していたり。なぜなら、それは閲覧者の『利用規約に同意しない権利』を侵害していることになりますから。恐喝と見なされる可能性すらありえるのではないかと予想してます。



以上。自分なりのツッコミと駄文でした。
予想以上に長くなった。ごめんなさい( ´ー`)y-~~

本日のまとめ

tinycafe の利用規約は『閲覧した時点で有効になる』んだから、サイトを閲覧しなければ無断リンクもやり放題なのではないかと、ふと思いついた。

追記 (2006/10/19 10:55)

昨日眺めていたチャットログが公開されるようです。
Onlooker+beta
俺が書いたまとめは主観と想像が多目ですので、できればチャットログも合わせて見ていただきたいです。