思うにテレビはリッチすぎる媒体なんじゃないかと

池田先生が至極尤もなことを言っていて吹いた。はてブを見るにも池田先生に肯定的な意見が多いのに、それであっても50歳高卒の専業主婦が典型的視聴者だって言われると専業主婦どれだけ多いんだよwwとか驚いちゃうね*1

しかしこういうドライな演出は、日本では受けない。素材の情報より、スタジオでみのもんたが大げさに憤ってみせるコメントのほうを視聴者(特に女性)は喜ぶからだ。私がNHKに勤務していたころ教わったのは、「典型的な視聴者は、50歳の専業主婦で高卒だと思え」ということだった(politically incorrectだが)。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/752be25ddb6c6ea45413d3cf1e81a546

逆に、ドライな演出の典型が「NHKニュース7」だと思う。その後の時間枠で放送されている「クローズアップ現代」も含めると、NHK平日19時からの『ドライな1時間』が、自分が最も安心して視聴できるニュース番組だと思っていたりします。あるいははてブコメントでも出ていたけど「週間こどもニュース」とかも、ドライすぎるわけじゃないけど安心して見ることができる番組ですね。
大げさに煽る演出は前々から嫌いだと思っていたけど、意外と同じこと思っているひとが多くて逆に安心していたりします。
さて本題。テレビという媒体は淡々としたニュースを放送するのに向いていないんじゃないかということをふと思ったりした。ドライな演出自体は見ていて苦じゃないけど、けどニュース7を見ていて思うのは淡々としすぎていて華が無いなということだったりする。アナウンサーが淡々と原稿を読み上げる『映像』ってテレビの能力を無駄遣いしているんじゃないかと思ったのが本題の根拠*2
ニュース7でも、映像をバックにアナウンサーが読み上げる場面は華が無いと思ったことは無いから、次のニュース映像に移るまでのゆったりめの間を何とかできればドライさが改善するんじゃないかなーと思っていたら、何をとち狂ったのか、俺の脳みそが「世界まる見え」が最も優秀なニュース番組じゃないのかなとか思い始めてきた。何故だ。

*1:けど実際そういう番組の作りをしているところから見ても、そういう層が典型だということに異論はない

*2:別にアナウンサーの顔が悪いとか、読み上げる最中に美女を映せとか、そんなことは言うつもりは心底無いけど