転載とチェーンメールの違いについて
ekken さんところで紹介を受けたので、ちょっと読んでみました。んで言及を。
この観点については間違っているとは思っていないのですが、ちょっと理由に弱いかな、と思っていたり。
●チェーンメールの特徴
・嘘や誤情報、改変情報が含まれていることがあり、その多くはイタズラ目的のものである
・一度発信されて回されると、作成元を特定することがまず不可能になる
転載者に関しては、双方に全くの区別がありません。情報を善意として考え、広くしらしめたいと願えば転載もチェーンメールもいくらでも行えます。
また、作成者に関しては、これは単純であり『悪意をもって情報を作成すれば、それは悪である』でしかないかな、と。Yahoo の転載機能で悪意のある誤情報をチェーンさせることも可能です。
結果的に、作成者が悪とした情報は、転載でもチェーンメールでも伝わることは悪であって、そこに転載かチェーンメールかの差はありません。*1
●Yahooブログ上の転載の特徴
・作成元が特定出来て、記事内容が改変されることが無い(不可能)
・現在ではYahooブログ検索を利用して、削除されない限り作成元記事が特定出来る
・作成元の作者が、Yahooブログ検索で全ての転載先を検索可能であり文責を果たす事が可能
・Yahooブログに正式に認められている行為で、禁止とされてはいない
で、こちらは Yahoo の転載機能についての説明ですよね。
これらに間違いは無いですが、だからといってチェーンメールとの違いにはならないのではないでしょうか。*2
また、Yahoo ブログから正式に認められていても、前述の通り悪意のある文章を転載することも可能ですからチェーンメールとの違いに挙げるには弱いと思います*3。
これらの考えから言及先のページにて『だから Yahoo の転載機能は善である』と判断するのは、私は早計であると考えています。
もちろん、転載機能=悪である、とは考えてはいないですけどね。
この問題は、単純に結果論【悪意のある情報が伝わりやすい土壌は悪である】でしかないのではないか、と思っています。その結果論では、Yahoo 転載機能は確かにチェーンメールより白いですが、転載機能が無い場所より黒いのです。情報の伝わりやすさから言って。