匿名論を擬似科学に絡めて考えてみる

次の文章が何かを連想するな、と思って考えてみたら『疑似科学』だったので言及してみる。
時間が無いので散文的に。もしアレでアレだったら誰かが自分の意見をまとめてくれるだろうと期待して。

情報としての価値は、一般的には、ネガティブコメント、特に匿名でなければ言えないようなネガティブコメントの方が低いのだから

説得する相手は私や池田先生ではない。: la_causette

面白いことに、この【逆】を悪用すると『詐欺師』とか『疑似科学』になるんですよね。
疑似科学に付き物の『どこかの大学の偉い教授が実名で持論を述べる』って奴ですけど。


池田先生の話が出てきましたけど、以前池田先生のところでネットイナゴが話題になったとき、dankogai 氏がネガティブな言及をしているんですよね。dankogai 氏は一見して匿名*1のハンドルに見えますが、実はその道の有名人であり、しかも本名だったりします。


要は『一見して実名のように見えれば信用に値する』という考えは危険であるということで、本来は実名であれ匿名であれ偽名・仮名であれ、その言及内容をもって信用・不信用を判断すべきである、というのが、上記エントリの【逆】を考えたときの自分の結論でした。


実名と匿名が同じ意見を述べた際、一方だけに価値を見出しちゃう人は、おそらく『疑似科学』に引っかかりやすいのではと思っていたりします。


罵詈雑言はどうでも良いや。アレは実名でも匿名でも情報としての価値は無いし*2
けど単なる罵詈雑言なのか、それとも貴重な情報なのかは一見しただけでは分からないものですよ、と。


人間は、ブログによって情報を流すことに慣れてくるようになりました。
今度は情報を流すだけではなく、相手の情報を受け止めることに慣れてみてはどうか?というのが、上記エントリに対する返信です。


信用に値する発言かどうかを簡単に調べたいというのなら……匿名であることを嘆くより、コップ1杯の水を用意してみてはいかがでしょうか。水は何でも知っていますから。


っていうか

匿名じゃなくて、ハンドルを一律に【水】って記述しちゃえば、ものすごく情報の質の高いコメントになりそうな気がしますが、俺の気のせいでしょうか。


コメント欄に返信します

OguraHideo 『「実名だから信用できる、匿名だから信用できない」という話はしていなくて、匿名だと歯止めが利かないことを問題視しているわけだから、反論としてはあたっていないように思います。

自分の恩師や上司に、匿名さんに散々コメント欄が荒らされたブログをいくつか見せたあとで、上記のようなことをいって、「匿名さんでも自由にコメントを投稿できるブログを開設しましょうよ」みたいな勧誘をして説得できる自信はありますか?』

http://d.hatena.ne.jp/SiroKuro/20070710/1184038992#c

大丈夫です。反論としては不適切な文章だな、と自分でも思ってましたよ。むしろ反論より話を広げるつもりで書いたエントリでした。
ただ「ブログ主だけに特権階級を認めるのは、逆に問題となるのではないか?」という点だけは、私からの反論として挙げておきますね。OguraHideo さんの意見は至極尤もであるのですが、その点についてだけは私は疑問を持っています。


自信があるか〜の話ですが、親戚の叔父さんに「誰でも自由に発言できるのが web の利点だから、良い意見も悪い意見もたくさん伝わってきます。色んな意見があることに驚くとおもいますよきっと(苦笑」って言った経験はありますね。その人には、コメント欄を開放することのデメリットを伝えたうえで開放を薦めました。そのブログは今でもコメント欄を開放しています。



暴言に近くなりますが、匿名の誹謗中傷ですら「誰かが何かを言いたくて叫んでいる」という立派な情報を持った発言です。その情報を受け止めた上で、それに対応するかどうかを選ぶのがブログ主にとって正しい対応なのではないでしょうか?とはおもいますね。暴言に近くなりますが。


ブクマコメントに返信します

OguraHideo 匿名でネガティブコメントをする側の都合しか考えていないので、結局、匿名の無責任なネガティブコメントがうざくてブログの開設や再開を躊躇している人に対して説得力はなさそうです。

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う〜ん……。今日のエントリみたいな 『そういう人を説得することを想定していなかった文章』 に対して説得力が無いとか言われても困っちゃうんだけどなぁ……。


 

*1:http://benli.cocolog-nifty.com/la_causette/2007/07/ekken_d508.htmlの定義における

*2:発言内容自体に無い; ただし罵詈雑言を言う人が存在するという情報が価値を持つ場合もある