クラウドについて間違って覚えてるひとが多いから解説するよ!

主に某池田先生に向けた記事だよ!

PCは1日のうち平均1時間も稼動していないだろう。これをつないで使う「クラウド」は、従来のハードウェアを所有するという考え方を変えて、必要なときだけ借りて使うものだ。

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/b0fc34293a9512894c013e2c76a20358

これはダウト。クラウドとは文字通り雲を指す。なぜ雲なのか。それは雲の中がどうなっているのかは気にしなくて良いからだ。もちろんクラウドの実現するための方法論として雲の中に言及するのはありだろう。その1例としてよく挙げられるのは、先生が言及した広域分散ネットワーク「グリッド」だ。だがグリッドはクラウドを実現するための方法の1つでしかなく、グリッドを用いなくともクラウドは実現できる。

じゃあ、クラウドの中には何があるのだろう。無数のPCが接続された計算網が広がっているかもしれないし、たった1台の超巨大計算機が鎮座しているのかもしれない。実は計算機は1台も無くて神様が1柱いるだけかもしれない*1。しかもそれらは刻一刻と移り変わっていくものなのかもしれない。ある瞬間にPCの数が1万台増加するかもしれない。ネットワークトポロジが大きく変化するかもしれない。けど、中身は別に気にしなくても良いじゃないか。それがクラウドだもの


クラウドとは】中身を気にしないというスタンスそのものを指す。中身に捕らわれている説明は、みんなクラウドというものをわかっていない。

*1:実は神様の存在は計算理論において重要な意味を持つ。wikipedia:神託機械