ポタージュを箸で飲む技術

「ご飯はちゃんとお箸で食べなさい」と躾られて以来、素直にそれを守っている SIer
「箸で食事することが日本古来の伝統だ」と習慣や風習を頑固に守っている SIer
「この箸は両親の形見なんです」と箸自体に特別な意味を見いだす SIer
そういう SIer が、いざポタージュを食卓に出されると、箸でポタージュを飲もうと四苦八苦をし始める。
「箸を使う技術力が試される時だ」と自らを奮い立たせるが、そんな技術力を試して欲しいなんて周囲は全く望んでなんかいない。
苦労して得られるものは満足感しかない。


とある SIer先割れスプーンを発明した。
また別のとある SIer は、ポタージュをマグカップに入れることを考案した。
彼らは四苦八苦する SIer を尻目に、有意義な食事を楽しんでいる。


そんな「ひとつ抜きん出た SIer」にならなければならない。
多くの SIer は、目の前にあるのがポタージュであることに気付かず、今日も箸を使い続ける。
気付いていても、色々な理由から箸を捨てることができなくて、結局使い続ける羽目になる。
IT が業務を改善するひとつの手段ならば、真っ先に改善されなければならないのは SIer なのかもしれない。