バーチャル研究会ファイナル


バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守るために 最終報告書
Yahoo!ニュース - 時事通信 - 児童ポルノ対策強化を=コミック自主規制、業界に要請へ−警察庁研究会


やっと最終報告が出ましたよ。
パトラッシュ……僕、もう疲れたよ ( _ _)...


んで、首相官邸ご意見箱経由で、警察庁に意見を送ったので、折角なので全文転載。

去る12月25日、警察庁『バーチャル社会のもたらす弊害から子供を守る研究会』が最終報告書を公開しました。
それについて数点意見があります。
http://www.npa.go.jp/safetylife/syonen29/finalreport.pdf


第2章、第3章の携帯電話・ゲームについてのまとめには、特に意見は御座いません。
近年、小学生でも携帯電話を取り扱うようになり、その結果子供が遭遇するようになった問題点などを簡潔にまとめてあり、
妥当な内容だったと感じています。また、ゲームについても章も同様に感じました。


ただし、第4章の「子供を性行為の対象とするコミック等」についてのまとめは散々な出来であると感じています。
コミック等に起因する問題点が数点挙げられていますが、
 1:当該コミック等を【子供が】見ることによって発生する問題
および
 2:当該コミック等を【大人が】見ることによって間接的に子供にまで被害が及んだ問題
が、完全に混同されて述べられています。
前者は教育上の問題、後者は限定効果論の枠内の問題であって、それらを混同することは適切ではないはずです。

また「コミック等に感化されて性犯罪を実行する」ことが問題であるのなら、
「それは犯罪であって悪いことである。現実はコミック等とは異なる」と【指導・教育】することが何よりも大事ですが、
研究会の報告書にはそれが欠落しています。
報告書は、単に”流通規制”を訴えるだけです。これでは性犯罪を無くすことは出来ません。


同研究会の議事録は、第一回から隈なく読ませていただきました。
初めから当該コミック等が悪しきものとされている、結論ありきの身の無い議事録であったと感じております。
救いは、一部のメンバーはコミック等を正等に評価し議論を尽くしてくださった、ということでしょうか。
その方々に対しては、非常に有りがたい気持ちでいっぱいです。


同研究会が当該コミック等に嫌悪感を抱いている、ということは良く理解できました。
むしろ研究会発足当時から予感していました。それ以上の成果が得られなかったのが残念です。
このような的外れな政策が行われることのないよう、より一層の善処を強く望む次第であります。

……長い。これでも削ったのに……。


とりあえず伝えねばと思ったポイントは2点。

  1. 子供に対する直接的悪影響と間接的悪影響が混同されていること
  2. コミック等が読まれることを前提とした指導・教育に関する取り組みが欠如していること

他にも色々あるけど、とりあえずこれだけ。
今見ると色々間違っているかもしれないけど、俺の愚痴も兼ねてたり……。


この8ヶ月間、本当に長かった。この問題を注目していた皆さん、お疲れ様です。
……っていうか、このブログ、最近プログラミングの話題が少ないなぁ orz