実名・匿名論

例えば「あなたを訴えたいので連絡先を教えてください」という問い合わせに、「私の本名と住所はこれこれです」と提示する人が大半なら、そもそもこんなに実名・匿名論議は起きていないと思う。自分の発言に責任を取る覚悟があるかどうか、問題はそこではないか。

http://deztec.jp/design/07/03/10_name.html

ちょっと違和感を覚えたので数点ほど。

1点目

「訴えたい」と「連絡先を教えて」のどちらに尻込みするのかが明確に分離されていない。見知らぬ人からの「あなたを訴えたい」という問い合わせに Yes と答える人の段階で、既に過半数を割っている可能性は高いのではないか。
また、見知らぬ人に連絡先を教えられる人は、そう多くは無いだろう。発言責任云々以前の問題としてプライバシーに関する話が出てくると思う。

2点目

発言者は、たいてい自分が発言する時点では責任に関して考えない。周囲あるいは訴えを起こす人から問いただされて、初めて責任について考える必要が生まれるのではないかと考えている。
ただし、総理大臣のような言動の一言一言に責任が発生するような堅苦しい立場であれば、発言する前に予め責任について考えなければならないと思う。むしろ、周囲が発言の責任を追求することを予め予測できる故の、転ばぬ先の杖なのか。

3点目

これは余談だが、訴える=実名を出す以外の責任の取り方が無いものかと常に感じる。何かネット内で完結する責任のとり方が無いものだろうか。IDban みたいなのはあるけど、ID を変更されたら追跡できない ⇒ 結局個人を ban するには、実名を出すしかないのか……? あるいは国民総背番号で、背番号からの逆算を極力防ぐ機構を考えるとか。たぶんムリだが。

雑感

なんかざっと見ていたら、よくわかんない文章になったな……。実名・匿名論に関しては自分は専門家じゃないんで、妙な発言だったとしてもご愛嬌、勉強させてください。
自分としては、俗世から隔離された仮面舞踏会に参加し続けたい。これからも。