『同人誌と表現を考えるシンポジウム』に行ってきました
ちょっと内容書き出してみます。一部間違ってメモしてたかも。間違ってたら失礼。
公開するのが不味かったら言ってください。削除しますゆえ。
なお、来場者の構成はサークル50% スタッフ10% 一般参加者50% その他10%らしいです
第1部:今、どうなっているのか? 〜現場からの発言〜
印刷所、即売会準備会、委託店の中の人が集まっての談義でした。各人とも自分の団体における性表現の自主規制がどのようになっているかの説明がメインでした。
自主規制全般について
- サークル・印刷所・即売会or委託店の多重チェック体制が整っている
- 問題があれば、どこかに引っかかるように
- 昔の反省が生かされて無い点も多い
- ちゃんと考え、伝えていかなければならない
- 自主規制団体を作れば警察は安心するけど、それは同人誌には相応しくない
- 今後ともこういう話し合いの場を持っていきたい
印刷所の自主規制
委託店の自主規制
コミケット基準。コミケでの自主規制
- 露骨な性器描写はアウト
- 性器は白ヌキ黒ベタモザイク等で修正が必要
- コミケでは見本誌を提出して、スタッフが販売前にチェックを行っている
- スタッフ数百人体制
- 成人マークが表紙に入っていたり、奥付に連絡先が記載されていれば多少甘めに
- サークル自身が作品に責任を取れることを前提に
- 近年の個人情報保護ブームで、奥付に連絡先を書かないサークルが増えている
- 印刷所の指導が甘いせいかも
- サークル名、連絡先、発効日の3点セットを書いてあれば嬉しい
- せめてサイトの URL だけでも書いて欲しい
- 印刷所の名前も書いて欲しい(会場笑
女性向けと男性向け
- 女性向けは男性向けと印象が異なる
- 2コミケに1回くらい、修正に不満を持つ人がいる
- 女性向けサークルに多いかも
- 女性向け作品の要修正箇所の数が、男性向けのそれを超えた
- 女性向けがカゲキになっている?
- 男性はすんなり修正してくれることが多い
- 女性はまだ修正に慣れてない
第2部:どうするべきなのか 〜有識者討論〜
表現規制に関わる弁護士や精神科医、マンガ評論家などが集まっての討論形式の座談会でした。表現規制に関わる騒動なども説明が入りましたが、一部割愛。
第1部を聞いて
- 「なんだ、けっこう自主規制しているじゃないか」という印象
- まだ規制の実態が一般人に周知されてない印象がある
- 同人誌は何やっても良いと周りから見られがちだった
- 野放しではないと知らしめるべき。それで規制推進派の話し方も変わる
- 規制反対派と推進派が互いに反発していてはいけない。話し合いをするべき
- このようなシンポジウムは対外的・対内的どちらの意味でも良いことだ
表現規制の話が警察庁研究会から出たことについて
- 公の人が同人誌に規制したいと発言したことに意味は大きい
- なぜ規制したい人が出るのか
- 「自分が見たく無い物だから」で規制したがる人がいることは否めない
- 規制を進める人にもマナーと理性を持ってもらいたい
- なぜ規制したい人が出るのか
児ポ法その他法律について
91年の有害規制問題について
バーチャル社会と強力効果論
猥褻事件の犯罪件数について
- 昭和40年くらいから猥褻事件の件数は減少している
- 団塊の世代はいつも凶暴(笑
- 安易な規制は倫理的判断の衰弱に繋がる可能性もある
ぶっちゃけ表現規制について
- 規制されたらどうなる?
- 健全な性犯罪が増えるかも(拍手
- 規制が始まると、どうしてもどんどん侵食していく
- 良い漫画悪い漫画の境目は曖昧。決して2分することは出来ない
まとめ
- 日本ほど表現文化が発展した国は無い
- 外国からも注目されている。もっとアピールしても良いかも
- 自主努力はしてます
- 一方、大人と子供の区別なども、冷静に考え直すべきでは
追記
http://d.hatena.ne.jp/yskszk/20070519 女性の性意識について、終了後に藤本氏に聞いたかたがいる様子
http://d.hatena.ne.jp/bullet/20070519 なんか全文載ってた。発言録音してたのかな?
追追記
他の人のレポートを参考に、強力効果論の件をちょっと修正しました。